「M-1グランプリ2025」決勝、唯一の女性コンビとして注目されたヨネダ2000。
独特すぎるネタに、ネット上では「天才!」「中毒性がある」という絶賛の声がある一方で、「正直つまらない」「意味がわからなかった」という声も上がり、評価が真っ二つに割れています。
なぜこれほど賛否が分かれるのか。
ネットで話題になっている「失格」の理由と、なぜ彼女たちの漫才が「つまらない」と言われてしまうのか、その5つの理由を徹底分析します。
そして、敗退したにも関わらず芸人仲間から「最強」と称えられた理由について深掘りします。
ヨネダ2000の失格理由は?
敗退決定時の「ひき肉」ボケ
結論から言うと、ヨネダ2000はルール違反で失格になったわけではありません。
敗退が決まってスタジオを去る際のやりとりでのことです。
ヨネダ2000・誠さんは、先輩芸人であるスーパーマラドーナ・武智さんのギャグを引用し、
「来年M-1を必ず………ひき肉にしてやんよ!!」
と言い放ちました。
生放送とは思えないほど非常に長い「間(ま)」を作ってからボケたため、MCの今田耕司さんが思わず「失格です!!」とツッコミを入れる事態となりました。
この今田さんの「失格です!」という鋭いツッコミと、会場の爆笑が強烈なインパクトを残したため、「ヨネダ2000=失格」というワードが一人歩きしてしまったようです。
令和ロマン・くるまが絶賛した「平場」での振る舞い
生放送の、しかも敗退が決まった重い空気の中で、これ以上ないほど長い「溜め」を作ってからボケたのヨネダ2000に対して、
令和ロマン・くるまさんは「間(ま)」の使い方を絶賛しました。
この肝の据わりっぷりには、令和ロマンの2人も、
「あの尺は怖くて普通使えない」「本当にすごいわ」(引用元:official令和ロマン【公式】)
と舌を巻いていました。
ネタの点数以上に、この「平場」での爆発力が芸人やファンの記憶に強く刻まれました。
ヨネダ2000はTHE W蹴って決勝上がってるから応援したい
— こんぺいとう (@konpeitou_777) December 21, 2025
ヨネダ2000が「つまらない」と言われる5つの理由
決勝まで行った実力者でありながら、なぜつまらないと言われるのか、理由を5つ考察しました。
1つずつ詳しくお伝えしていきます。
何をしているか分からないシュールさ
ヨネダ2000のネタは「非言語的」な要素が強く、論理的な会話の掛け合いを重視する王道漫才ファンからすると、しっかりしたオチがないことに不満を感じたかもしれません。
今回のネタも、バスケットボールのドリブル音と松浦亜弥の楽曲を融合させるという、独特な世界観でした。
このことについて審査員のかまいたち山内は、
「一貫性がないっていう一貫性がヨネダなのかな」
とまとめており、納得した視聴者も多いのではないかと思います。
「強いツッコミ」不在のモヤモヤ感
通常、ボケに対しては「なんでやねん!」と鋭く訂正するツッコミが入ることを期待します。
しかし、ツッコミ担当の愛さんは、誠さんのボケを否定せず、むしろ戸惑いながら「手伝う」という立ち回りをします。
このスタイルは、一度ハマれば抜け出せない中毒性がありますが、「笑いどころがわからない」と置いてけぼりを感じる人が続出しました。
リズムネタへの依存
今回のバスケネタのように、特定のフレーズやリズムを繰り返すスタイルは、
「新しく、なんとも言えないおもしろさ」がある一方で、「リズムだけで押し切っている」と感じる層からは評価が分かれる原因となります。
じつはヨネダ2000のおもしろさが全然わからないんだよな…つまらないとかじゃなくてわからない
— ふーたろう (@fu__taro) December 21, 2025
ちなみに、
M-1審査員経験者である立川志らくさんはヨネダ2000のリズムネタに関して「98点」と大絶賛でした。
ヨネダ2000、リズム漫才の進化形。リズム漫才はそこに意味があるから面白かったのは昭和の時代。現代は意味がないから面白い。意味がないのに面白ければもはや意味なんていらなくなってしまう。
— 志らく (@shiraku666) December 21, 2025
真空ジェシカは意味があるのに意味を消しているイリュージョン。…
好みが分かれる「没入型」
彼女たちの芸風は、ランジャタイや真空ジェシカに近い「没入型」です。
一度ハマれば抜け出せない面白さがありますが、世界観に入り込めなかった人にとっては、ただただ置いてけぼり感を味わう時間になってしまい、その落差が「つまらない」という感想に繋がります。
「観る人を選ぶ没入型の笑い」であるがゆえに、賛否が激しく分かれる結果となりました。
正統派・しゃべくり漫才とのギャップ
M-1グランプリには「王道のしゃべくり漫才」を期待するお笑いファンも多くいます。
論理的な構成や言葉の掛け合いを重視する層から見ると、動きや音を多用するヨネダ2000のスタイルは「期待していた漫才と違う」と映ってしまった可能性があります。
M-1敗退後も「かっこいい」と賞賛される理由
ネタへの評価は賛否両論でしたが、彼女たちの「大会に挑む姿勢」に対しては、ネット上で満場一致とも言える称賛が送られています。
「THE W」に出なかった覚悟とかっこよさ
ヨネダ2000、今年は女性芸人No.1を決める大会「THE W」への出場を辞退していました。
過去にはTHE Wで決勝に進出した実績もありますが、今回はあえて女性限定の大会を回避し、男女混合で最も過酷な「M-1グランプリ」一本に照準を絞っていたのです。
近年のTHE Wに対してはSNSで厳しい評価が見られることもありますが、そんな中で「女の武器」を一切使わず、M-1の決勝まで勝ち上がったヨネダ2000。
結果的に敗退はしましたが、安易な道を選ばず自分たちのスタイルを貫き通したそのストイックな姿勢に、順位を超えたリスペクトの声が相次ぎました。
「THE W」ではなく「M-1」に出場して、決勝にしっかり残ってくるヨネダ2000は、シンプルにめちゃくちゃカッコイイと僕は思うよ。
— しもすけ@闘病チャレンジャー (@shimosuke_) December 22, 2025
「THE W」を否定しているわけではなく、出場者も圧倒的に「M-1」のほうが多いからね。11倍くらい違うはず。
11,521組中の9組に残るってエグいでしょ。
まとめ
この記事では、ヨネダ2000がネットで話題になっている「失格」の理由とつまらないと言われる理由5つについてまとめました。
ヨネダ2000が失格になった理由は、ルール違反で失格になったわけではなく、
ヨネダ2000・誠さんが生放送とは思えないほど非常に長い「間(ま)」を作ってからボケたため、MCの今田耕司さんが思わず「失格です!!」とツッコミを入れたことが話題になったためでした。
ヨネダ2000がつまらないと言われる理由は5つ考えられました。
しかし、ネット世論や芸人仲間からの評価を見ると、彼女たちは間違いなく今大会で爪痕を残しています。
「つまらない」と言われることは、それだけ彼女たちが誰にも真似できない新しいお笑いに挑戦している証拠でもあります。
審査結果としてはトータル826点の5位で敗退しましたが、翌日の話題を独占し、記録よりも記憶に残りました。
今後の彼女たちが、どんな予測不能な笑いを見せてくれるのか、ますます目が離せません。


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